2009年4月のイチ押し:Colenso Parade
俺は石でできてるわけじゃない
だけど何とか頑張ろうとしてるんだぜ
でも 君が俺の名前を呼ぶのが聞こえると
ああ今は独りでいるほうがいいんだ
…と気づく
今は独りでいるほうがいいんだ
(『You And Me Against An Old Routine』EPに収録の”Better Off”より)
Colenso Parade ‘Better Off’
(Live at Radar, 2009)
メンバー: Phily(b), Mickey(g), Fergal(vo), Melly(d)
MySpace URL :http://www.myspace.com/colensoparade
「オマーからベルファストに出てきて住んだ場所、コレンゾパレードがバンド名になったんだ。なんて ロマンチックなんだろ、ね?」ボーカルのファーガルが微笑んだ。 2007年にMusic Questという地元バンド のコンペティションで優勝し、KowalskiやClone Quartetとステージを共にして飛躍のきっかけをつかんだ4人組。ベースのフィリーにオマーでの少年時代のバンド名について訊ねたら「いくつかあったけど恥ずかしくて言えないよ!」と笑った。 琴線に触れる美しいメロディとリフに、どこか人懐っこさを感じさせる真っ直ぐなファーガルのボーカルが乗って、キラキラのギターポップを創り出す四人。最近こんなに正直で飾り気なく真っ直ぐに心に届く歌を聴いただろうか? 2009/03に自主製作盤EP『You And Me Against An Old Routine』をリリースしたばかりのコレンゾパレードのフィリー(b)にインタビューした。
―初期のコレンゾパレードの音はアークティックモンキーズとかに比較されたこともあったし、所謂インディロックというかエッジの利いたギターロックという印象が今より更に強かったと思います。でも今回のEP『YouAnd Me Against An Old Routine』では、はっきりとコレンゾパレード独自の音を作り上げましたね。
「うん、エレキギターで曲を書いていたミッキー(g)がアコギで曲を書き始めたのが大きいかな。曲のスタイルに影響を与えたと思う。あと60年代ポップとか80年代のインディミュージックとか皆が今までと違うタイプの音楽を聴き始めたのもあるかな。このEPでは、あえて尖がったインディロック風ギターをお払い箱にしたことで、ずっと面白い音を作ることができたと思ってる。」
―コレンゾパレードの音楽の強みって?
「ボーカルメロディだね、絶対。俺達の曲を決定付けてるよ。あと勿論ライブもね。俺に言わせれば、スーパーめちゃクールなリズムセクションがこれまでの俺達の成功に貢献してると思うよ!(爆)」 (註:フィリーはベース担当)
―ベルファストの現在のミュージック・シーンについて教えてください。一昔と違って、今のベルファストはバンドの中にいい連帯感があると聞いたことがありますが?
「ベルファストのシーンは最高さ!バンドの質が驚くほど高いし、全てのバンドがミュージック・シーンを最良のものにしていこうと連帯しているんだ。北アイルランド全体のシーンが飛躍の時を迎えようとしているっていう本当にクールなヴァイブが流れている。で、その飛躍の機会ってのは、地元のバンド達が一生懸命頑張ってきたことで見えてきたもので、ロンドンの華やかなレコード会社が指をパチンとならせば何かが起こるってもんじゃないんだ。何かを成し遂げたかったら自分で何でもやらなきゃいけない。地理的にもミュージック・シーンとして無視されてる場所だけど、それは間違ってると証明したいね。」
―コレンゾパレードのライブを5語で表すとしたら?
「Wow, check those guys out! 」(すげぇ、こいつら見てみろよ!)
―ベルファストには多くの箱(演奏会場)があるけれどお気に入りは?
「マンデラホールだね、間違いなく!俺達ザ・ビューとダーティ・プリティ・シングズをサポートしたんだ。ベルファストではかなり大きい会場で、バンドだったらもう誰でも、腕をぶんぶん振り回してギターを弾きたくなっちゃうような会場なんだよ。他の箱も大体演奏したよ。ベルファストは最高さ!」
―これから演奏してみたい北アイルランド以外の会場は?
「UK全土のクラブツアーをしたいな。Carling AcademyとかBarFly、各地方それぞれの有名な箱でライブをやりたいよね。勿論いつか日本にも行って日本の箱が与えてくれるロックンロールの至福の味をぜひ試してみたいよ!」